幸せなカップルになるための秘訣
臨床心理学者のアルバート・エリスは、論理療法の創始者として知られています。彼は幸せなカップルになるための秘訣を『幸せなカップルになるために』という著書で紹介しています。その中で語られる幸せな結婚生活のヒントは、婚活においても大いに役立ちます。
婚活の道を歩む皆さんが、人生のパートナーとの出逢いを迎えるための鍵を見つけましょう！
幸せなカップルになるために
エリス博士の7つのルール
- 相手をありのままに受け入れる
- 相手を称賛し、感謝する気持ちを繰り返し伝える
- 真摯にコミュニケーションをとる
- 相手との立場や意見の違いを正直に認める
- 相手が目指している目標を応援する
- 相手にも間違いをおかす権利があることを認める
- 今かなえられない願望を目標としてとらえなおす
エリス博士の７つのルールから、理想のパートナーとの出逢いを迎えるための鍵を考えてみましょう。今回の記事では、１～４までを紹介していきます。
ルール1：相手をありのままに受け入れる
婚活を通じて出会う相手は、自分とは異なる個々の人間です。それゆえ、価値観や考え方、癖、生活スタイルなどが違うのは当然のことです。相手を自分の理想に合わせようとするのは、非常に難しいことです。自分を理解し、相手を尊重する姿勢が、真のパートナーシップの基盤です。
プロフィールの写真やコメントから、お相手の想像を膨らませてしまうことがあると思います。お見合い当日、「プロフィールとイメージが違う」と気持ちが下がってしまわないように、お見合いの初対面のお相手に対して、偏見や先入観を持たずにオープンマインドで接することが大切です。
お相手の良い面を積極的に伝えましょう。
「プロフィールの写真より、実物の方が素敵でした！」
「プロフィールの紹介文には、なかったけど、共通点が見つかりました！」
「プロフィール通り、誠実そうな方でした。」
Aさんと交際に進んだお相手の女性会員Fさんは、思っている事をはっきり仰るご性格の方でした。Aさんは、デートの中でAさんから指摘される外見上のことや、会話の最中に感じる冷ややかな視線を感じ、Fさんの本心がどこにあるのかわからず、疑問を感じていたようです。Aさんは指摘された事を受け止めながらも、Fさんの気持ちが解らなくなっていたようです。仲人の私は、悩んでいるAさんへ次のような事をお話しました。
Fさんと結婚した場合、思っている事をはっきり仰るご性格は変わらないと思いますので、結婚後の想像もしつつ、Aさんが望んでいるお相手なのかどうか、また補い合えるお相手なのかどうかを考えて判断されるのが良いのではないでしょうか。
時間をかけて、相手の事を理解していくことも必要ですが、人それぞれの個性や状況によっても異なる場合があります。初対面のお見合いや交際でフィーリングが合わない場合、それが自分にとって重要な要素かどうかを考えて、適切な判断をすることが重要です。
ルール2：相手を称え、感謝する気持ちを繰り返し伝える
感謝の気持ちを繰り返し伝えることは、良い関係を築く上で重要です。
日本では、「以心伝心」という言葉があります。言葉にしなくても相手の気持ちが通じることもあるでしょう。しかし、常にそれが通じるとは限りません。婚活を通じて、お互いの強みや価値を認め合いながら、より良いパートナーシップを築いていきましょう。
結婚生活では、生活する中でコミュニケーション不足から、ささいなことが、離婚に発展してしまうこともあります。男性会員Mさんはご相談に見え、気持ちを言葉で伝えることが少なかったため、子育中の夫婦の信頼関係が取れなくなってしまい離婚に至ったことをお話ししてくださいました。
結婚生活では、相手の良いところに感謝の意を表し、批判には耳を傾ける姿勢を持つことが、大切なことに気付かれたようです。
婚活おいても重要なポイントだと思います。お見合いや交際で、お相手へ感謝の気持ちを伝える機会はたくさんありますね。ぜひ、感謝の気持ちをことばで伝えてください。
ルール3：素直にコミュニケーションをとる
素直なコミュニケーションを取ることは、難しいことですね。相手に対して、ムッとするようなことがあって嫌な思いをしているのに、そのまま伝えずにただ不機嫌な態度をとることでは、問題は解決しませんね。
素直なコミュニケーションを取ることで、お互いが心を開き、理解し合う土台が築かれます。
① 自分の考えや感情に正直になる：
認めたくない感情や考え方も受け止めてみましょう。相手が正しいときは、素直に認める勇気を持ちましょう。
② 考えや感情の表現をコントロールする：
正直に考えたことと、正直に伝えるべきことは違います。相手の気持ちを考えながら、伝えるべきか選択しましょう。
ルール4：お相手の立場や意見の違いを正直に認める
婚活で出逢ったお相手はお互い別個の人間ですから、立場や意見が異なって当然です。人は自分とは異なるものや異なる価値観を受け入れるのが難しい場合があります。だからこそ、お互いが自由に意見を交換し、尊重し合える関係が大切になってきます。
① 意見の相違を認める
- 意見を交換し、相違や対立も容認します。
- 二人が満足できる結果を模索しましょう。
- 感情的にならないよう、言い方には気をつけます。
②納得する
納得できないのに同意するふりをせずに、わけがわからない主張でも、一度、相手の言い分を受け止めてみましょう。
他人との違いを受け入れる土台を築くためのポイント
自己認識を深め、他人との違いを受け入れる力を強めるためには、次のような訓練や体験が有効です。
- 自己探求： 自分の興味や関心を追求し、自己理解を深める活動を行います。例えば、趣味を探求したり、新しい経験を積むことで自己認識が向上します。
- 感情日記のつける： 毎日の感情や思考を記録することで、自分の感情や考え方に気づきやすくなり、自己認識が深まります。
- 他人との対話： 積極的に他人との対話を通じて、自分の考えや価値観を理解することで、自己認識が向上します。
- フィードバックの受け入れ： 他人からのフィードバックを受け入れる姿勢を持ちましょう。
まとめ
- 相手を変えようとせず、ありのままの姿を受け入れましょう。
相手は自分とは異なる個々の人格を持っています。その違いを尊重し、対等な立場で接することが大切です。 - 感謝の気持ちを繰り返し伝えましょう。
感謝の気持ちを繰り返し伝えることで、相手との絆を深めることができます。小さなことでも感謝の意を表し、お互いの存在を大切にしましょう。 - 素直なコミュニケーションを心掛けましょう。
素直な気持ちを大切にし、正直なコミュニケーションを心がけましょう。自分の考えや感情を正直に伝えることで、お互いの理解が深まります。 - 相手との立場や意見の違いを受け入れましょう。
お互いの価値観や意見が異なっても、それを受け入れ、対等な関係であることを理解しましょう。 - お互いの目標や夢を尊重し、相手の成長を願い、一緒に目指すことで絆が深まります。
- 相手の間違いを尊重し、お互いに学び合いましょう。
- すべてがすぐに叶うわけではありません。目標を達成するための過程を大切にしましょう。
５～７は、結婚をスタートしたお二人が、幸せな結婚生活を送る上で更に大切になってくる視点です。
婚活を通じて、自分自身と向き合い自己成長していくことがとても重要です。互いの違いを受け入れ、それぞれの個性や強みを活かしつつ、共に歩んでいくことが大切なのです。補完関係は、お互いが支え合い、助け合いながら、お互いが持ちつ持たれつで、成り立っていくものです。
お互いの違いを受け入れながら、共に歩んでいかれるお相手と素敵な出逢いが訪れますように！
